内容説明
国益の危機!平和ボケ・外交音痴の日本は、アメリカ・ロシア・中国・EU・北朝鮮の脅威と機会がわかっていない。
目次
序章 アメリカ没落後、日本は?
第1章 崩壊寸前の日本は大減税で復活する
第2章 移民労働者受け入れに反対!
第3章 平和ボケ外交音痴日本の行く末
第4章 食料危機とエネルギー危機をどう乗り切る?
第5章 世界一教育熱心な国日本が失った“教育”
第6章 脱アメリカ信仰!日本は世界から愛されている
著者等紹介
北野幸伯[キタノヨシノリ]
国際関係アナリスト。ロシア在住。1970年生まれ。ロシア外務省付属モスクワ国際関係大学(MGIMO:「卒業生の半分は外交官に、半分はKGBに」と言われたエリート大学)卒業。政治学修士。卒業と同時にカルムイキヤ自治共和国大統領顧問に就任。99年に無料メールマガジン「ロシア政治経済ジャーナル」を創刊。また、新潮社が出資する電子メディア、パブリッシングリンクで「北野幸伯のぶった斬り国際情勢」を連載。2003年、プーチン大統領の元ブレーンとともに日ロビジネスコンサルティング会社であるIMT(International Most Trading Ltd.)を設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たかぴ
27
日本にいると井の中の蛙で日本の情報が正確に理解できていないと分かりました。ロシアからみた日本国を分析していて大変ためになりました。10年以上前に書かれた本なのに今現在の問題としても読めるということは未だに解決をしていないということに落胆してしまう。人口減少の問題。移民の問題。食糧問題。教育問題。世界の中の日本を分かることが出来て本当にありがとうございました。そして出来ることなら政治家及び官僚として日本を作っていく人々全員に今からでも遅くないので読んでもらいたいです。未来のある日本に日本人の一人として。2020/08/31
Honey
8
とても平易な文章で大人ならスイスイ読めると思いますが、小学6年生位~にも読ませてみたい! と思いました。 2008年発行ですが、日本の現状を考える上で、頭の整理にまだまだ大変役に立つと思います。 経済、移民、外交、食糧・エネルギー、教育、脱アメリカ信仰…と、多岐にわたるテーマが、それぞれごく自然に、常識的に納得させられる内容です。というのも、情報を一方向から見たり掘り下げたりするのではなく、時間的にも立場的にも、相互作用、因果関係をきちんと解説されているので。2015/10/20
デビっちん
7
アメリカの次の依存先は中国?巨大国家に隷属するのはもう十分。日本人は日本人のままでいい。日本人の素晴らしさを思い出させ、自立するための力を与えてくれる本。日本人が自国の国益になる行動をり、「美しく」「品のある」自立国家を目指す。2008年に書かれた本とは思えないような、多角的に日本の未来を考察しているのが凄い。国家が苦境になったときに助けてくれるのは、外国ではなく、自国の歴史と文化。世界から見ても、やはり日本は素晴らしい。そのことを誇りに思い、日本人らしく生きよう。2015/08/14
dexter4620
3
日本の財政危機から食料・エネルギー問題など幅広い分野で、ロシア留学を経て現地で鍛えられた著者の見解が語られる一冊。ちょうど2020年頃を予測した本で、興味深く読むことが出来た。著者の近著も是非読んでみたい。2020/01/06
kinoko-no
3
米英側からではなく、ロシア側から見た日本の立ち位置を示していて、新鮮。自分がいかにアメリカとの関係の上で日本を見ているということに気がついた。多角的に見てるつもりでも、入ってくる情報が一方通行だと知らず知らずにそちらからの視点でしか見ることができなくなっている。2009/08/31