内容説明
幕末の動乱期を駆け抜け、わずか27歳でこの世を去った高杉晋作。彼が残した日記や書簡から、晋作の人間像や思想を伝える言葉「118」を厳選。
目次
第1章 松下村塾・江戸で学ぶ(困ったと言うなかれ;三本指を突いて、あやまれ ほか)
第2章 上海渡航と奇兵隊結成(外国行きの内命下る;手習いをしなさい ほか)
第3章 内憂外患の危機(死してもわすれ申さず;生死は度外視して働く ほか)
第4章 最後の戦い(来原の跡を踏ましては;元就にならえば勝てる ほか)
著者等紹介
一坂太郎[イチサカタロウ]
1966年、兵庫県生まれ。大正大学史学科卒。東行記念館学芸員を務めるが、同館閉館により退職。萩博物館特別学芸員・至誠館大学特任教授・防府天満宮歴史館顧問。講演・テレビ出演も多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ならのみやこ
3
ずっと行きたかった蔵書数日本一を誇る本屋さんに行きウハウハしている時に、幕府サイドばかりでなく、たまには新政府サイドの話も読んでみようと思いつき購入した本のうちの1冊。高杉晋作といえば坊ちゃん、破天荒、狂、英雄というイメージが強かった。しかし、この作品を読むとイメージとは異なる部分がみえた。本来の彼は繊細で、思い切った行動を起こした後は周囲からの批判を気にする。保守的な家族と革新的な仲間に挟まれ葛藤し続ける。欲しいものがあると、時に駄々っ子のようになる。そういう、人間味溢れた男性であるように思えた。2015/02/03