内容説明
「二十世紀最大の歴史家」「現代の良心」とも謳われたトインビーの、人物の魅力と知の肖像を新たに読み解く。
目次
1 トインビーの生涯―「自分史」の彩り
2 トインビーの魅力―人の心を打つもの
3 トインビーの知的遺産―苦悩がつむぐ英知
4 三つの「トインビー展」―「全トインビー」の足跡
5 二十一世紀を読む―「人類と母なる大地」のゆくえ
6 日本とトインビー―対話の風景
著者等紹介
吉澤五郎[ヨシザワゴロウ]
1937年生まれ。1968年、早稲田大学大学院文学研究科特別研究課程修了。聖心女子大学キリスト教文化研究所室長、放送大学客員教授等を経て、麗澤大学比較文明文化研究センター客員教授、比較文明学会名誉理事(元会長)、総合人間学会理事、トインビー・地球市民の会特別顧問(前代表)、京都創生百人委員会委員。専攻は比較文明学、西欧中世文化史、巡礼文明論。「20世紀最大の歴史家」A・トインビー研究の第一人者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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wiki
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20世紀最大の歴史家と名高いトインビー先生。生い立ちなどや家族関係なども知れる。その英才は巨大な人格者であり、「ノブレス・オブリージュ」を地でいくエリートの模範たるものであった事が読み取れる。空路や海路で世界を結ぶ巨大都市の連続体「世界都市(エクメノポリス)」の構想などは『「接続性」の地政学』という本を昨年読んだが、構想通りの状況じゃないか。ここまでくると先生の大著たる『歴史の研究』を完訳で読みたいと思うけれど、流石に絶版なんだろうなあ。2019/01/04
SK
2
P.236 2011/11/302023/03/07