内容説明
仏教の真髄を、中国・日本の故事・説話・歴史的事件を通して平易に語る。
目次
1 人生への指針(短気で、感情に走りがちな四条金吾に対し自身の振る舞いを慎重にするように教えた「孔子と周公旦」の故事;凡夫が仏になることは、民が王になること以上に素晴らしいことであると称えた「堯・舜と丹朱・商均」の故事;石を矢で射るような決定した思いと祈りがあれば、敵は退散してしまうであろうと説いた「李広(石虎)将軍」の故事
真の孝養とは何かを教えた「烏竜と遺竜」の故事
師の偉大さは仕える弟子たちの価値によって決まることを教えた「商山の四皓」の事故 ほか)
2 民衆と仏法(明日の命さえ知れない、佐渡流罪の中で説かれた広宣流布の理想郷「羲農の世・唐虞の国」の故事;仏とは民衆を思いやる行動の中に現れることを示した「中国古代の理想の統治者『堯と舜』」の故事;法華経を信ずることがすべて世法に通達し、世法に通達してこそ法華経の実践者であることを教える「智人は起を知り蛇は自ら蛇を識る」の故事;主・師・親の三徳を具えた日蓮仏法が、すべての衆生を万年の未来までも救うことになることを示す「文王の礼孝と始皇の左道」の故事;幕府は日蓮を用いるだけの度量があるなら立派に興隆するであろうことを示した「太公望と傅説」の故事 ほか)
著者等紹介
若江賢三[ワカエケンゾウ]
1949年、愛媛県生まれ。筑波大学大学院(博士課程満期退学)を経て、愛媛大学法文学部教授。専攻は東洋史学
小林正博[コバヤシマサヒロ]
1951年、東京生まれ。学習院大学法学部、立正大学仏教学部宗学科卒。同大学院修士課程修了、同博士課程単位取得中退。専攻は日本仏教史、日蓮学。東洋哲学研究所主任研究員、創価大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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