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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きゅー
11
ポルトガル語学習教材。日本語で読める部分は50ページほどなのであしからず。冒頭の「金時計」がいかにもマシャードらしい男女の機微を描いた一作。他に収録されている「終章」「女トランプ占い師」「ドナ・パウラ」とも共通しているが、男女のすれ違い、嫉妬、不倫などが取り上げられている。マシャードは人間を見る天才なのだろう。いつの時代でも変わらない男女の愛情と憎悪を、真に迫った描写で突き詰めて書く。しかもそれでいながら物語はテンポよく、軽やかに。本作などでは彼の才能の一端に触れることしかできないのが残念ではある。2018/06/20
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