内容説明
無理難題が待ち遠しい。たとえば、毎日受け付ける婚姻届も「政策法務」の視点が加わると、あら不思議!仕事が、人間が、広がります。
目次
第1章 市民課の仕事(市民課の仕事;市民課を取り巻く環境・課題・展望;市民課と政策法務)
第2章 市民課のものがたり(届出の掟―戸籍制度と住民基本台帳制度;入ってこないで…―転入届の拒否;ひとりでできること―制限行為能力;「住民」って誰?―住民投票の導入;ニセの転居届―行政罰と過料 ほか)
著者等紹介
出石稔[イズイシミノル]
関東学院大学法学部教授。1985年より横須賀市勤務・総務部行政管理課政策法務担当主査、都市部都市総務課総括主幹等を歴任し、同市を退職、2007年4月より現職
松村享[マツムラススム]
四日市市総務部総務課副参事兼課長補佐・四日市大学総合政策学部非常勤講師。1984年四日市市役所入庁、教育委員会事務局などを経て、三重県知事公室政策課等派遣の後、総務部総務課行政係長、同課長補佐兼法務係長などを歴任、2007年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やま
1
大変読みやすく参考になった。平成20年に出版された本だが事例は現在にも通じるものがある。改訂版が出たらそちらも読んでみたい。2019/02/16
takizawa
0
地方分権化に伴い、地方自治体における法政執務の重要性が高まるといわれている。本書は、戸籍や住民基本台帳について扱う市民課の物語だ。窓口対応から始まるケースが多く、現場職員以外にも問題の所在が理解しやすい。最後のところで、女性同士のカップルが婚姻届を出しにくる話が。憲法24条の趣旨は自由意思に基づいた婚姻に主眼があり、同性愛を排除する趣旨でないこと(立法者は思いもしなかったのだろう)、民法では男女の婚姻を前提とする制度設計がなされていること、海外におけるパートナーシップ制度の運用、といった点に言及がある。2009/05/05
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