出版社内容情報
判例法の性格が濃い労働法の特性に即した体系に整理。実定法の解釈に加え判例法理において浮き彫りにされた論点を網羅的に取り上げ、実践的な意義を強める。5巻には集団的労使関係・紛争解決手続に関する解説を収録。
○第2版では「非正規雇用」を独立した項目として整理し、「副業・兼業」などの多様な働き方や裁判例には表れない最新の実務動向もカバー。
○労働法分野の第一線で活躍している研究者・弁護士が執筆。
○各項目で関連する法令を【関係法令】として明記。
○巻末には事項、判例索引に加え、法令索引も登載。
内容説明
広範囲の法令に及ぶ労働紛争上の論点を、現在の問題を中心に体系的に整理。判例の見解を簡潔に解説した実務家必携書。論点ごとの判例の到達点が瞬時にわかる!大好評シリーズ。労働法分野の第一線で活躍する研究者・弁護士が執筆。10年ぶりの全改訂!
目次
1 集団的労使関係(労働組合;団体交渉;労働協約;団体行動;不当労働行為)
2 集団的労使関係をめぐる現代的問題(複数組合併存下の集団的労使関係;企業外の組合と集団的労使関係;企業組織再編と集団的労使関係;非正規労働者と集団的労使関係)
3 労働紛争解決(労働紛争解決の全体像;労働争訟;行政による紛争解決制度;労働委員会;国際的労働関係)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
お抹茶
2
判例や学説をふまえて争点になりそうな論点を解説。労働法分野の訴訟は実定法の規定が存在しない領域で多く,判例法理による解決が多い。個別の人事も義務的団交事項で,非組合員の労働条件が組合員の労働条件に影響する場合も義務的団交事項。組合掲示物が名誉毀損に当たるとされても,社会通念上強要される公共性を失わない限り,違法性は阻却され,民事免責となる。使用者の許可のない企業施設での組合活動は正当性がないとされやすい。ストライキは消極的な労務拒否に留まるべきもので,使用者の財産に対する積極的な支配阻止は認められない。2025/11/21




