内容説明
本書は、旧日本原子力研究所で炉心溶融事故解析研究やリスク評価研究の草分けとなり、後には旧原子力安全・保安院で原子力安全規制にも大きな責任を負った著者によるリスク論である。
目次
第1部 原子力安全はどうすれば得られるか(安全とは何か、リスクとは何か;原子力施設の安全確保の考え方;決定論的安全評価と計算コード;確率論的安全評価によるリスクの定量化;原子力施設の安全審査と決定論的安全評価 ほか)
第2部 原子力安全はどうして失われたのか(福島第一の事故が起きて;福島第一原子力発電所におけるシビアアクシデント;深層防護の各レベルで判明した欠陥;安全設計、特に外的誘因事象対処設計についての規制;シビアアクシデント対策の確立 ほか)
著者等紹介
阿部清治[アベキヨハル]
昭和45年3月東京大学工学部船舶工学科卒業。4月日本原子力研究所(原研)入所。昭和58年1月~12月米国電力研究所(EPRI)留学(炉心浴融事故解析研究)。平成2年4月原研リスク評価解析研究室長。平成6年12月東京大学より工学博士号授与(軽水炉の炉心溶融事故解析研究)。平成10年11月原研安全性試験研究センター原子炉安全工学部長。平成14年10月原研安全性試験研究センター長。平成15年11月経済産業省入省、大臣官房審議官(国際原子力安全担当)。平成19年3月経済産業省定年退官(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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