出版社内容情報
〈絵解きから先人の訓(おしえ)、人生の基(もとい)を学ぶ。〉
〈江戸絵皿に込められた絵の意味を絵手本から探る絵解き本です。〉
江戸時代に焼かれた江戸絵皿には単なるおめでたいモチーフを超えた意味や物語のある絵が描かれています。その絵の意味を解く「絵解き」は多くの人々の学びや娯楽として行われてきました。「絵解き」は、古く平安時代から昭和の半ばまで、大人から子どもまでが楽しみ、人々の暮らしの中に生きていました。
本書は、著者がコレクションする800枚以上もの江戸時代後期を中心とした絵皿を、北斎を中心とした様々な絵手本と対比することで絵解きし、絵の由来や故事などを解説します。第1巻「花・七福神の巻」は2024年3月、第2巻「鳥・仙人の巻」は2024年9月に刊行。第3巻は「動物」「日本人物」をテーマにした絵皿を収録。全3巻。
目次
動物の巻(龍[宮殿に画く物];蟠龍[力を蓄える];阿吽の双龍[雌雄をえがく];応龍(鷹龍)[変幻を表わす]
雨龍[竜巻を起こし雨を降らす] ほか)
日本人物の巻(高砂[蓬莱に向かう尉と姥];絃上;養老の滝[親孝行物語];浦島太郎[蓬莱山から龍宮城];富士見西行[不死身] ほか)
著者等紹介
河村通夫[カワムラミチオ]
1948年、彦根藩・井伊家の御殿医の子孫として、滋賀県河村医院にて生まれる。京都育ち。自然流生活研究家、江戸絵皿絵解き研究家、ラジオパーソナリティー。1969年、札幌にてフォークの店「パフ」を設立。25歳の時、札幌STVラジオで番組を担当する。その後、77歳の現在まで50年以上継続し、現在の番組名は「河村通夫の桃栗サンデー」。また、全国ネットのラジオ番組「河村通夫の大自然まるかじりライフ」も、35年を超す長寿番組である。32歳で岩見沢近郊の山を自らの手で開墾し、自力で家を建て、畑や庭を作り、本格的に衣食住の研究生活に入る。この間に江戸絵皿千枚、江戸絵手本など八百冊ほどを収集し、照合研究をする。また京都西陣の町家を、娘婿と共に、鉋(かんな)を手に15年かけて修復し、景観重要建造物に指定される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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