出版社内容情報
〈十一代大樋長左衛門の作品の原点を見据える一冊〉
〈茶陶にとどまらない活動をみせる十一代大樋長左衛門が今を語る〉
「なごみ」(2020年1月号から2021年12月号)に連載された「長左衛門私論 うつわの哲学」の単行本化。茶陶にとどまらず、造形陶器、陶壁などの造形で国内外で評価を得ている当代長左衛門氏が、影響を受けた縄文時代の焼物や茶陶の名品に言及します。また、来し方についても祖父・父から受けた思い、自身が出会い影響を受けた人々について、息子・祐希氏に託する思いなど、半生を振り返ってありのままの今を綴ります。
内容説明
観る、そして感じる―名品を観て感じること。それは新たな創作の原点。人―人との出会いは、創造する愉しさを共有すること。歴史を紡ぐ―金沢の地で紡がれた家の歴史をひもとき、次代への指標を探ること。
目次
1 観る、そして感じる(曜変天目茶碗は本当に美しいのだろうか;「馬蝗絆」はアウトレットの修復品?;唐物茶入は美しい? ほか)
2 人(幕末明治を駆け抜けた元勲の茶碗;米国セカンドレディ「Joan of Art」;アメリカン・ラク ほか)
3 歴史を紡ぐ(大樋歴代への思い;初代長左衛門が見た一入、そして長次郎;祖父・九代長左衛門の思い出 ほか)