内容説明
もしも、あの有名な漢詩を作った10人と電話が繋がったら…?!李白が、曹操が、現代人の「お悩み」に答える新しい漢文入門書。
目次
お悩み「自分の信念を曲げられず、周りとうまくいきません。」答える詩人・屈原
お悩み「出世する人を見極める方法ってありますか?」答える詩人・曹操
お悩み「脱サラして田舎に移住した息子が心配です。」答える詩人・陶淵明
お悩み「夢を叶える近道は?」答える詩人・李白
お悩み「就職活動で心が折れそうです…。」答える詩人・杜甫
お悩み「教師として、どうあるべきか迷っています。」答える詩人・韓愈
お悩み「仕事以外の生きがいを見つけるには?」答える詩人・白楽天
お悩み「嫉妬って、やめられないものでしょうか。」答える詩人・魚玄機
お悩み「逆境に負けない秘訣って?」答える詩人・蘇東坡
お悩み「夫が家事をしてくれません。」答える詩人・秋瑾
著者等紹介
諸田龍美[モロタタツミ]
1965年、静岡、川根に生まれる。男。静岡大学教育学部卒業。小学校の先生になる夢は諦め、九州大学大学院に進学。博士後期課程単位取得。博士(文学)。愛媛大学法文学部教授。専門は中国古典文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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崩紫サロメ
12
現代人の悩みに中国の詩人が答えるという形を取っているが、実質悩みにはあまり答えておらず、詩人が自分のことを語るのがメインになっている。ただ、漢詩の入門書なので結果的にはそれでよく、かなり密度の高い自己紹介と詩の紹介、解説本となっている。田園詩人として知られる陶淵明が「死を見つめて生きた」側面に着目したり、魚玄機や秋瑾といった女性の詩人を取り上げているところなど、ある程度漢詩の知識のある人にも新鮮だろう。2020/07/11
のりたま
3
五月女ケイ子のイラストが好きなので本屋で見たのが記憶に残っていた。ふと思い出してもう一度本屋で見つけたときに買って帰った。よくよく見ると表紙のイラストの中に筆者がいるのも楽しい。ジャケ買いみたいな買い方だが、読んでみるとおもしろかった。参考文献などきっちり書かれていて、授業の雑談のネタ探しに使えそう。漢詩に興味のない若い人にいいと思う。悩み相談の会話ではなく一人語りの形でもっと読みたい。2025/04/23
Enju35
3
想像と違う本だったので漢詩の作者とタイトルのところと詩の内容だけざっくり読んだ。2020/06/20
沙弥
2
曹操と魚玄機が取り上げられてたので、手に取ってみたが、うーん。私が持ってた各詩人のイメージとは違った、といった方がいいのか。申し訳ないが、大変薄っぺらく感じてしまった。期待値が高すぎたのかな。残念。2021/08/03
韓信
2
李白や曹操らが、就活や恋愛など現代人のお悩みに答えるという体の漢文入門書。この設定と五月女ケイ子の表紙のせいでトンデモ本のように見えるが、屈原から秋瑾までの詩人たちをキャラクター化し、寄せられたお悩みにまつわるトピックを中心に自分語りさせる内容で、ドライな李白と粘着質な杜甫の対比や、どんな境遇にあっても楽しく暮らす白楽天や蘇東坡らが生き生きと描かれていて魅力的。個人的には韓愈が李杜を敬愛すると同時に、甥が八仙の韓湘子ということで、意外と道教に近い人物のようで、もう少しこのあたりを知りたくなった。2020/12/27
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