内容説明
「美術」の主語は誰か。「見えるもの」―ひとつの対象、ひとつの色彩―がそれ自体で記号であるのではない、それはおそらくディスクールの実践の中で記号になるのだ。いいかえれば、「見えるもの」が記号になるのは、たとえばひとつの林檎が「静物」と呼ばれるときではないだろうか。
著者等紹介
宮川淳[ミヤカワアツシ]
1933年、東京に生まれ、1977年、東京に没した。東京大学文学部卒業。成城大学教授をつとめた。専攻、美学、美術史
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