出版社内容情報
東洋陶磁の名品で名高い安宅コレクションの収集を支えた著者が、「心のやきもの」高麗・朝鮮陶磁の美の真実に迫る渾身の一書。〈高麗青磁、李朝白磁の魅力をすべて解き明かす決定版登場〉
〈「心のやきもの」の美の真実に迫る渾身の一書〉
大阪市立東洋陶磁美術館名誉館長で、かの安宅コレクション収集を安宅英一氏の直近として支えた、韓国陶磁関連の大御所・伊藤郁太郎氏が、自身の集大成として、過去に発表した朝鮮陶磁関連の論考・随筆等を収録。外見的な美よりも内的なものに耳を傾け、自然で無理のない作行が人々の心を捉える高麗・朝鮮陶磁の美の真実に、透徹した史観と綿密な考証、みずみずしい感性をもって迫り、今後の研究に資する内容を目指した渾身の一書です。名品をカラーで収録、本篇は「高麗篇」「朝鮮篇」「資料篇」の三部構成。
伊藤郁太郎[イトウイクタロウ]
著・文・その他
内容説明
透徹した史観、綿密な考証、みずみずしい感性によって高麗青磁・李朝白磁の魅力がすべて解き明かされる―
目次
第1部 高麗篇(高麗陶磁史考;高麗青磁をめぐる諸問題;高麗青磁における造形的特性 ほか)
第2部 朝鮮篇(朝鮮陶磁史考 磁器篇;朝鮮時代の官窯の成立と展開;朝鮮白磁の軌跡…御器・祭器・文房具 ほか)
第3部 資料篇(高麗陶磁・朝鮮陶磁 用語解説;韓国陶磁史 日本語文献目録;高麗陶磁窯址分布図 ほか)
著者等紹介
伊藤郁太郎[イトウイクタロウ]
1931年、大阪市生まれ。1955年、東北大学文学部美学美術史学科卒。同年、安宅産業株式会社入社。以来、安宅英一氏の元で安宅コレクションの形成に従事。美術品室長。1977年、同社、伊藤忠商事と合併により退社。1982年、大阪市立東洋陶磁美術館設立とともに館長。2007年退任。この間、東洋陶磁学会常任委員長、文化庁文化審議会分科会専門委員、大阪大学・神戸大学非常勤講師などを経て、現在、大阪市立東洋陶磁美術館名誉館長、東洋陶磁学会名誉顧問、日本陶磁協会顧問、民族芸術学会評議員、湯木美術館理事、白鶴美術館評議員など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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