出版社内容情報
オオカミ信仰の山、クジラの寄り来る海、土の仮面「カマガミ」──日本各地の聖地・民俗を、気鋭の人類学者と写真家が旅した記録。
〈人類学者と写真家が旅した、プリミティブなあらぶる日本〉
〈「自分探しの旅」「パワースポットめぐり」ではたどり着くことのできない、神話の源流に触れる「新しい旅」へ〉
日本各地の聖地・民俗を、気鋭の人類学者と写真家が旅した記録。「自分探しの旅」「パワースポットめぐり」ではたどり着くことのできない、神話の源流に触れる「新しい旅」へ。秩父・青梅に広がるオオカミ信仰の山、クジラの寄り来る太地の海、宮城県を中心に伝わる土の仮面「カマガミ」などを訪ねる道行きを、二人の想像力に満ちた対話と論考、写真で追体験する一冊です。月刊『なごみ』の連載に大幅加筆して単行本化。
【著者紹介】
人類学者
内容説明
日本列島に潜む無数の“他者”の記憶を辿る。人類学者と写真家が旅した「現代の野生」。
目次
第1章 獣と人(秩父・青梅―オオカミ信仰の山;太地浦―クジラの寄り来る海;北上山地―死者と舞うシシたちの踊り)
第2章 生命の山(諏訪―ヘビが渦巻く大地;富士山麓―命を受け継ぐ作法;熊野―アニミズムと復活の思想)
第3章 層を成す神話(鹿島灘―せめぎ合う陸と海;日南地方―南洋の面影を追って;秋田―藁の巨人、カシマサマ)
第4章 魂の技術(北宮城・南岩手―カマガミという「家」の魂;奥津軽―噴出する春の力;三陸海岸―山と海をめぐる船の魂)
著者等紹介
石倉敏明[イシクラトシアキ]
1974年、東京生まれ。人類学者。97年よりダージリン、シッキム、カトマンドゥ、日本各地で聖者(生き神)や山岳信仰、「山の神」神話調査を行う。環太平洋の比較神話学に基づき、論稿、エッセイ、神話集等を発表。現在、秋田公立美術大学美術学部(アーツ&ルーツ専攻)講師。明治大学野生の科学研究所研究員
田附勝[タツキマサル]
1974年、富山生まれ。写真家。98年からフリーランスとして活動。十年間にわたってアートトラックを撮影した写真集『DECOTORA』(2007年)、東北の人々や風習などを撮影した写真集『東北』(2011年)、八戸市の小さな漁港の周辺を撮影した『魚人』(2015年)がある。2012年、『東北』で第三十七回木村伊兵衛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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紫羊
アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯
mittsko
kuukazoo
can0201