出版社内容情報
日本刺繍の最高峰、超絶技巧の限りを尽くした明治の刺繍絵画のコレクションで知られる清水三年坂美術館の全作品を一挙公開。
〈絢爛にして華麗、繊細にして優美 明治に花開いた日本刺繍の最高峰がここに〉
〈日本画? 油絵? 3D画像? いえいえ、どれも刺繍です〉
海外では「日本人は手先が器用」と昔から言われていますが、その定評は明治期に輸出され超絶技巧の限りを尽くした日本の工芸品から生まれたのかもしれません。重要な輸出品であった刺繍絵画は、思わず触れてみたくなるほど写実的で、人間の手
によるものとは思えないほど精緻な刺繍でうめつくされた上品で優雅なもの。日本画の重鎮が下絵を描き、熟練の職人が腕をふるった刺繍絵画は海外で高い評価を得ていましたが、日本では近年までかえりみられることはありませんでした。本書では近代日本工芸のコレクションで知られる清水三年坂美術館が収蔵する全ての刺繍絵画作品を一挙にご紹介しています。
【著者紹介】
清水三年坂美術館館長
内容説明
技巧の限りが尽くされた日本刺繍の最高峰。絢爛で優美な刺繍絵画の世界。
目次
刺繍絵画
天鵞絨友禅
刺繍絵画をささえる技法
明治の刺繍(松原史)
著者等紹介
村田理如[ムラタマサユキ]
1950年、京都に生まれる。清水三年坂美術館館長、並河靖之有線七宝記念財団理事。幕末・明治期を中心とする日本の細密工芸を高く評価し、その収集と紹介に尽力し、2000年9月、京都・東山区に清水三年坂美術館を開設。とりわけ七宝・金工・刀装具・印篭・蒔絵作品などには早い時期から注目し、海外へ流出した優品の買い戻しにつとめ、同館は幕末・明治期の細密工芸分野では質量ともに世界屈指の収蔵をほこる
松原史[マツバラフミ]
1984年、静岡に生まれる。京都大学大学院人間・環境学研究科修士課程修了。同博士課程在学中。日本学術振興会特別研究員を経て、現在清水三年坂美術館特別研究員。京都精華大学非常勤講師。明治の美術工芸、とくに明治・大正期の輸出刺繍が専門(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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