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内容説明
常識では説明のつかない異常な犯罪が後を絶たない。そのたびにメディアで派手に取り上げられ、識者や専門家が訳知り顔で容疑者の心理を分析してみせる。しかしそれらは信用に足るものなのか。本来、精神医学はこうした事件にどう関わり、どのような解釈を示すべきなのか。気鋭の精神科医が、「心の闇」から「魔物」が這い出す様々な要因を考察する。
目次
1章 事件はなぜ起きたか
2章 かくも深く病めるからこそ
3章 消えることなき妄想
4章 グロテスクな欲望
5章 精神鑑定のミステリ
6章 心の闇に魔物は棲むか
著者等紹介
春日武彦[カスガタケヒコ]
1951年京都府生まれ。日本医科大学卒業。医学博士。精神科医。都立中部総合精神保健福祉センター、都立松沢病院、都立墨東病院精神科部長などを経て、多摩中央病院院長、日本医科大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ユズル
24
引用が多すぎな気がしますが、それだけ、いろんな症例の人が起こす事件も多いということで。何よりも気になったのは、事件を起こした人たちのその後。そういうことは他で知れということなんですね。2018/01/14
澤水月
13
親本96年、平山夢明幻のデビュー長編「SINKER」で参考文献筆頭に挙げられていたのに未読だったので。冒頭、小田晋や布施英利の胡散臭さ頓珍漢さを実名で批判、ヒヤヒヤ。様々な報道記事から説を明快に組み立て、突飛な連想せず安定感ある文はこの頃から同じ。金属バット事件に当時母子相姦説なんて下卑た噂があったり血液型で被害加害家族を診断したりの狂騒は知らなかった。また著者は産婦人科→精神科医(あの松沢病院でも高い地位に!)転向組なので名古屋妊婦腹裂き電話詰め事件には並々ならぬ関心(名古屋にいたら疑われてたともw(続2014/08/27
自由浮遊社
5
なかなか面白い、というか読みやすかった。この本を手にする人は、かなりの割合で、異常犯罪の事例が取り上げられて、それに著者(精神科医)がどのような精神分析を行うのか?を期待するのではないかと思うが、これはそういう本ではない。一応異常犯罪はいくつか取り上げられるのだが、著者はそれに対する安易な精神分析に異を唱えるのである。その上で控えめな分析を行うことは行うのだが、やはりメインは「異を唱える」ほうで、事件の上っ面だけ見た安易な分析や、騒ぎ立てるマスコミを斬るところが読みどころであろう。 2021/03/18
小鈴
5
春日先生、出版ラッシュだな。これは単行本を文庫化したわけだが、裁判院制度の実施目前にこの手の本が出版されてるわけだが、その一冊と言える。その中でも、多くの人に読まれて欲しい一冊。私達=世間が猟奇殺人に対して、自分の不安をおさめるために解釈をもとめがちだが、下手な解釈は実際の犯罪の状況からますます遠のいていくものだ。2009/04/22
さえきかずひこ
4
良書。人間の好奇心と想像力の欠如について深く考えさせられる。2014/01/17




