出版社内容情報
江戸時代中期から明治までに作られ各地に残る雛人形の優品約60点を選りすぐり、専門家の的確な解説と美しい写真で紹介。
江戸時代中期の立雛から始まり、寛永雛・次郎左衛門雛・享保雛・有職雛・古今雛へと続く優品約20点のほか、尼門跡に慈しまれた雛、大名家の嫁入り道具である雛、町衆へひろがっていた雛、奢侈禁止令の下で小ささを極めた雛、商家の豪華な雛壇飾り、江戸と京都の雛人形、さらに江戸の技術が残る明治の雛人形まで、日本各地に残る優品約60点を選りすぐって紹介。日本における雛人形の歴史と文化の流通を、人形の専門家が的確に解説します。
【著者紹介】
1959年生まれ。東洋大学大学院修了。児童文化(人形玩具文化論)・日本人形史を専門とする。各地の博物館の展示監修、伝統的工芸品指定の審議などにも従事。
内容説明
雛祭りが現在のような形を整えてから二五〇年あまり。世界に類のない日本ならではの人形祭りでありながら、その文化的な意味はあまり顧みられることはなかった。雛祭りから生まれたさまざまな雛人形の姿を追うことで、日本の伝統文化の一端に触れる。
目次
第1章 雛人形の様式―名品からの紹介(立雛;寛永雛 ほか)
第2章 武家から公家へ―雛の品格(上級武家と公家の雛;尼門跡の雛)
第3章 ひろがる雛の世界―身分を超えた女の祭り(江戸から京へ―古今雛;武家から商家へ―一九世紀の商家の雛飾り ほか)
第4章 雛の近代(明治天皇皇女の雛と雛道具;「天下の糸平」の芥子雛と雛道具 ほか)
テキスト編 雛遊びから雛祭りへ
著者等紹介
是澤博昭[コレサワヒロアキ]
大妻女子大学家政学部児童学科准教授・博士(学術)。1959年生まれ。東洋大学大学院修士課程修了。専攻は児童学・児童文化論(人形玩具文化論)・日本人形史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tomonori Yonezawa
あけの
ユウ
セディ
takao
-
- 和書
- 現代港湾の異文化の賑わい