内容説明
人をおだてさせたら天下一品。探偵の法間はどんな気むずかしい相手も気持ちよくさせてしまう、魔法の舌の持ち主だ。ゆえに、付いたあだ名はホウカン=幇間(太鼓持ち)。依頼人はもちろんのこと、調査対象の詐欺師や殺人犯まで、誠心誠意(?)ほめてほめてほめちぎり、すみやかな事件解決へと導くのだ。ユーモラスで、ときに哀切。いまだかつてない名探偵が登場!
著者等紹介
東直己[アズマナオミ]
1956年札幌生まれ。北海道大学文学部哲学科中退。’92年、ススキノを舞台にした『探偵はバーにいる』(早川書房)で作家デビュー。2001年には『残光』(角川春樹事務所)で第54回日本推理作家協会賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nyanlay
10
探偵業もさることながら、洋服等さまざまな知識が豊富。更に相手を持ち上げる語彙も豊富。一緒にいたら、絶対にイラつくな。2017/02/22
Ken D Takahashi
8
東直己の「探偵はバーに…」シリーズ以外を読む。しかも舞台は北海道では無い。かなりの脱力系であるけれども面白かった。主人公の探偵がホウカン=奉還(太鼓持ち)さながらの話術の持主であり、「立て板に土砂崩れ」の様に次から次へと誉め言葉が出てくる出てくる。探偵と言えばハードボイルドを思い浮かべますが、この主人公はその真逆。しかし、きっちり事件は解決してくれます。まぁ、こんな東さんの作品も決して嫌いではありません。2018/12/12
エチゴヤ
8
見るからに安っぽいテロンテロンの吊るし売りスーツを着てひたすら太鼓を持つ男が実は超優秀、というパターンはなんかこう、刑事コロンボを思い出しますですね!!マサイ族の婚姻制度を研究してらっしゃる杉原教授もいい味を出しております!!ぜひ続きも読みたいものです、何卒!何卒!!2015/04/17
ぽーのじん
6
すさまじいおだてで笑ってしまった。やりすぎな気もしますが褒めるにはまず知ることが大事で、どんなブランドも一瞬で見抜いて褒めちぎる知識には感心しました。犯人がつい油断するのも分かる気がする。2014/12/15
そら子
5
容疑者や関係者へゴマをすりまくり鮮やかに事件を解決!してます。鮮やかすぎてどの話もスピード解決、面白かったです。2015/01/20
-
- 洋書
- ESPERE