出版社内容情報
古美術鑑定家、エッセイストとして活躍する中島誠之助氏が、本業ともいうべきやきものの魅力を余すところなく語る一冊。「国宝物語」「伊万里の風景」「やきもの百科」「形と意匠」の四章構成で、それぞれ図版とともに、日本人が愛してきたやきものの成り立ちや人とのかかわり、鑑賞のポイントなどを紹介、読者をやきもの鑑賞の入り口にいざないます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
R
14
やきものの百科事典という感じで、国宝指定の名品から、各地の民藝を思わせる陶磁器さまざまを紹介した本でした。非常にコンパクトにまとまって、基本を丁寧に教えてくれるように思えた一冊でした。中島先生得意の伊万里焼についての項も大変充実していて、やきもの骨董を始めるにあたり読みたい一冊だと感じました。国宝や重文の素晴らしい茶碗の写真がカラーで堪能できるのも魅力です。2018/06/05
orihuzakawagon
1
図書館で借りました。前書きの「やきものの面白さくらいは知っていてほしく思われる。それは面白さだけで十分なので知識は必要ないのだ。」に甘えて、知識を増やすというよりは、こんなやきものもあるんだ、こんな逸話もあるんだと、カタログを眺めるような読み方で楽しみました。2014/10/04