美しい日本語の風景

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  • サイズ A5判/ページ数 215p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784473034427
  • NDC分類 814
  • Cコード C0095

出版社内容情報

日本語と日本の自然・風景を素材とした写真文集。和歌・季語からその語のイメージがさらに膨らむ美しい風景写真とともに紹介。

内容説明

かぎろひ、ののさま、にわたずみ、あきつ、うすらひ、くさまくら…どのことばにも日本人が大切にはぐくんできた歴史や美意識が込められています。そんなことばの物語を深く味わってください。美しいことばのみごとな使い手になるために―。

目次

第1章 空と大地のことば(あけぼの;かぎろひ;あぶらでり ほか)
第2章 四季のことば(わかみず;いかのぼり;したもえ ほか)
第3章 人と心のことば(あらたま;たまのお;おもかげ ほか)

著者等紹介

中西進[ナカニシススム]
1929年東京生まれ。東京大学卒業後、同大学院に学び、59年文学博士。日本最古の歌集『万葉集』のアジア的視点による研究で注目され、64年読売文学賞、70年日本学士院賞、91年和辻哲郎文化賞を受賞。また『源氏物語』を同様の方法論により解明、読者に価値観の転換をせまった。これにより、98年大佛次郎賞を受賞。一方、併行して日本人のエトスの解明を進め、愛、死、狂、漂泊などを焦点とする著書を矢継早に出版。近年は日本の歴史の本質を見極める作業に従事。現在、「日本人 意志の力」を月刊誌ウェッジに連載中。大阪女子大学学長、京都市立芸術大学学長などを歴任し、01年より奈良県立万葉文化館館長。文化功労者。瑞宝重光章受章

井上博道[イノウエハクドウ]
1931年兵庫県香住生まれ。54年、龍谷大学文学部仏教史学科卒業。55年、司馬遼太郎の知己を得、産経新聞大阪本社編集局写真部に入社。66年、プロカメラマンとして独立。大阪芸術大学写真科勤務を経て97年退職、創作活動に専念する。日本写真家協会(JPS)会員、奈良市美術家協会会員ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

千穂

40
美しい日本語とは決して古いことばではない。詩情豊かな言葉の数々が美しい写真とともに紹介されており、思わず口に出して読んでみたくなる。メモしておいて時には使ってみたい。油照り、いかにもジリジリムシムシ暑そう。風花、冬の始めの小雪。つらつらつばき、はねるような楽しい語調がよい。ささなき、鶯の鳴き始めの鳴き方、小小鳴きと当てるらしい。蔵書にしたい一冊。2017/07/23

Mimi Ichinohe

7
はぁぁぁ。中西進さんの本当に美しい日本語の本。見開きでひとつずつ大和言葉を紹介してくれています、装丁も素敵で、帯が薄い透ける紙なんです。表紙の椿の写真をを邪魔しない計らい。「にわたずみ」や「つらつらつばき」「うすらひ」「いさりび」「かをり」「あらたま」「にきたま」など。ちょうど新年に読んだ「おみずとり」のエピソード、奈良のお水取りと若狭のお水送りの関係の雄大なこと心地良し!2023/01/22

seraphim

7
図書室の本。今はあまり使われなくなった、古い日本語を、美しい写真と共に紹介してある。「ありあけ」「かみなり」など、馴染みのふかいものから、「のんのさま」など、私が初めて聞く言葉まで。日本語って、響きが美しいと改めて実感しました。2012/04/19

ともがら

6
「素敵」な本でした 書棚におかずリビングに「あしらいたい」2017/01/28

らいしょらいしょ

5
ひらがなで書かれた各章のタイトルに、ああやまとの言葉だなあとほんのり嬉しくなる。お天道様にもお月様にも、暗闇にもなにかを見出し、ことばを与えて意味づけてきた日本人。昨今の空っぽにもとれる(ごめん)、リズムだけのはやり言葉とくらべると、なんて潤いのある言葉たちだろう。本来の意味を知らなかったのもいくつかあった。先日読んだ文豪たちの言葉も思い出しつつ。あいまに挟んである写真もきれい。2020/08/10

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