内容説明
大地のエネルギーを秘めた布をめぐる旅。現代における「もの」や「人」のありようを紡ぎ出す。
目次
竹染めの白―秦泉寺由子
黒檀染めの黒茶―瀧澤久仁子
精霊の布―ヴォアヴァン・ポウミン
こころも―真砂三千代
綿の織花―サワニー・バンシット
あけずば織り―上原美智子
芭蕉交布の彩―石垣昭子
柿渋染めの衣―原口良子
墨・染・織―真喜志民子
蚕衣無縫―安藤明子
風の手織り布―真木千秋
ジャワの華布―ジョセフィーヌ・コマラ
著者等紹介
松本路子[マツモトミチコ]
1950年静岡県生まれ。法政大学文学部卒。在学中より写真家として仕事を始め、80年代よりポートレイトを中心に作品を発表。個展多数のほか、国の内外の美術館に作品が収蔵されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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新田新一
12
布作家の作品の写真と創作の心構えが書かれた本です。一つ一つの作品は美しく個性的で、いつまでも眺めていたくなるものばかりです。作家たちの言葉は情熱的で、創作に喜びを見出していることがよく伝わってきます。日本の作家だけではなく、アジアの作家も紹介されています。通して読むとアジア全体のつながりが見えてきて、興味深く感じました。2023/11/08
takao
2
ふむ2023/07/07
towa coco
0
布や染めにひかれながら、約10年ぶりに読み返してみると、なを迫る12人女性達と、布の世界。対話や、植物や、地域や、、、なにより、手仕事が大事ではなく、そこにこめられた女性達の魂、といわれるように、日々織り成される時や想いや祈りや生活のようなあり方が、いまのこの時にすうっと芯がたつように、こころとからだに染み入ってきました。2016/03/18