出版社内容情報
『南方録を読む』『山上宗二記を読む』に続く、茶の古典を読むシリーズ第3弾。本書は利休の孫千宗旦が語った茶の湯ばなしを藤村庸軒が聞き、久須美疎安が記録編纂した逸話集。
内容説明
『茶話指月集』は、千利休の言動を直接に見聞きしていた千宗旦が、折りにふれて話していた内容を書き留めた、いわゆる茶の湯のエピソード集だ。内容は利休から宗旦へと語り伝えられた茶人の言動や茶花、名水、茶室、庭など、茶の湯の大部分にわたっている。本書は、元禄十四年に木版で刊行された逸話「原文」の各条を各々の冒頭におき、続けて「現代語訳」と「解説」、さらにその前後に難解な語句を解説する「語釈」を続けるといった構成をとっている。
目次
茶話指月集 上(利休、新時代の茶法を披露;利休、初の茶会に道陳を招く;植栽は何を選ぶか ほか)
茶話指月集 下(利休と家康;格の中次、わびの棗;蓋の合わない茶入 ほか)
茶話指月集 疎安「名物記」(京都所在の名物道具集;後鳥羽天皇の画像;金輪寺の茶器 ほか)
著者等紹介
谷端昭夫[タニハタアキオ]
1948年京都に生まれる。1978年大谷大学大学院博士課程単位所得。今日庵文庫研究員。茶道資料館課長を勤める。現在、裏千家学園講師
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