内容説明
空間にあふれる色、匂い、光、ファンタジーそしてエロス。五感を兆発する悦楽の建築空間を求めて。
目次
1 格子の幻想(谷口吉生の美術館建築―モダニズム空間の核心;イサム・ノグチの庭―宇宙庭園の発想;タウトの神秘主義空間―色彩に彼岸を見たモダニストたち;禅寺のマッキントッシュ―格子の幻想;花の蜜について―チューリヒ、ドルナッハ;ドイツ表現主義の周辺―原始への共感)
2 表面への愛(ウィリアム・モリスの装飾―自然の霊感;シュローダー邸異聞―動く境界線、あるいは機械数奇屋について;河井寛次郎邸の庭―抽象的な空間について;アスプルンドの墓地公園―白夜の庭にて;ヨーゼフ・ホフマン、あるいは表面への愛;ハンナ・ヘッヒ頌―ハサミの庭にて)
3 モダニズムと自然(モスクワのアール・ヌーヴォー―スクリャービンの館にて;アールトの庭で―モダニズムと自然;植物の空間―ゴッホ、モンドリアン、ブロスフェルト;マレーヴィチとレーリヒ―神秘家の空間;ル・コルビュニジと剣持勇のはざまに―モダン・プリミティブの謎)