出版社内容情報
先行の絵本研究をもとに、エコロジーの概念や機能文法の用語などを用いて「言葉」と「絵」の相互作用を読み解く一冊。アンソニー・ブラウン、ジョン・バーニンガム、アルバーグ夫妻など、20世紀後半に高く評価された作家による絵本をさまざまな視点から分析し、絵本という自由で可能性に満ちた表現形式について考える。さらに、子ども読者と交わした会話を引用しながら、「絵本」と「読者」のインターアクティブな関係をも探る。
内容説明
先行の絵本研究をもとに、エコロジーの概念や機能文法の用語などを用いて「言葉」と「絵」の相互作用を読み解く一冊。子ども読者と交わした会話を引用しながら、「言葉」と「絵」のみならず「絵本」と「読者」のインターアクティブな関係をも探る。
目次
第1章 現代の絵本―芸術としての位置づけ
第2章 絵本における言葉と絵の解釈―批評的調査
第3章 絵本のエコロジー
第4章 過程としての絵本―刷新
第5章 遊びとしての絵本
第6章 ポストモダニズムと絵本
第7章 絵についてひと言
第8章 絵本はどうやって意味を持つようになるか
補遺1 印刷技術の発展―文字と絵を一緒に
補遺2 グンター・クレスとテオ・ヴァン・リューベンの『視覚デザインの文法』―絵本からのイメージを例として
著者等紹介
ルイス,デイヴィッド[ルイス,デイヴィッド] [Lewis,David]
英国ロンドン大学ゴールドスミス校で教育学を専攻し、教育における言語と識字を研究する。卒業後、ウィングフィールド小学校で教職に就き、その間インナーロンドン自治区の地方教育局に実地調査員として加わる。その後ゴールドスミス校、続いてエクセター大学で教鞭をとる一方、自身の研究にも従事しPhDを取得。専門分野はクリエイティブ・ライティング、現代絵画、視覚芸術、絵と言葉の相互作用など
川端有子[カワバタアリコ]
京都市生まれ。関西学院大学大学院博士課程後期満期退学。英国ローハンプトン大学にてPhD取得。日本女子大学家政学部児童学科教授。専門は英語圏の児童文学、イギリス文化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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