出版社内容情報
中国残留孤児だった父の壮絶な半生を追う――「日本生まれの中国残留孤児二世」が、十年がかりで旅の果てに描いた壮絶なドラマ
二十一歳の秋、旧満州に飛び込んだ
中国残留孤児だった父の壮絶な半生を追う――「日本生まれの中国残留孤児二世」が、十年がかりで旅の果てに描いた壮絶なドラマ
内容説明
日中の国交が断絶していた文化大革命のさなか、中国から奇跡の帰国を果たした日本人戦争孤児が私の父だった。二つの国の間で翻弄された父はどんな時代を生き抜いてきたのか―21歳で旧満州に飛び込んだ著者が、戦争のもたらす残酷な運命と、歴史の真実を鮮やかに描き出した大宅壮一ノンフィクション賞受賞作。
目次
第1部 家族への道(父の時代)(遠い記憶(中国・牡丹江1945‐1956)
失意の底から(中国・牡丹江1956‐1965)
心、震わせて(愛媛/中国・牡丹江/香港1966‐1970)
幾つもの絆(東京/愛媛/中国・北京1970‐1997))
第2部 戦後の果て(私の時代)(父の生きた証(中国・長春/牡丹江1997‐1998)
傷だらけの世界(中国・長春/牡丹江1998‐1999)
歴史を生きる者たち(東京/愛媛1999‐2006)
満州国軍と祖父(東京/愛媛/舞鶴)
運命の牡丹江(中国・牡丹江))
著者等紹介
城戸久枝[キドヒサエ]
1976年愛媛県生まれ。徳島大学総合科学部卒業。大学在学中の97年から2年間、国費留学生として吉林大学(吉林省長春市)に留学。中国語の語学研修のかたわら現代日中関係史を学ぶ。出版社勤務を経て05年よりフリーランスのライター。日本生まれの中国残留孤児二世という立場・視点から、残留孤児、残留婦人、二世、三世への取材を続け、ルポルタージュを発表してきた。大宅壮一ノンフィクション賞、講談社ノンフィクション賞、黒田清JCJ新人賞を受賞した『あの戦争から遠く離れて―私につながる歴史をたどる旅』は、「遙かなる絆」としてドラマ化され反響を呼んだ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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