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内容説明
それは誰でもなく誰でもある肖像。顔を隠された異形の人物像が、『82年生まれ、キム・ジヨン』など話題書の装幀に採用され、一躍脚光を浴びる画家・榎本マリコの初作品集。初期作から最新作、クライアントワークまでを厳選し、相反するイメージの組み合わせが想像を掻き立てる榎本作品の全貌に迫る!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あおい
9
目があるはずの場所には花や鳥、顔から生える木…グロテスクなのに魅入ってしまう。すごい発想力と表現力。2024/05/02
のりのり🍳ぽんこつ2𝒏𝒅
7
表紙を見て気になり、あ、なんかこの雰囲気の表紙の本、読んだかも!と中身をパラパラと見て、あぁ「82年生まれ、キム・ジヨン」の装画っぽい…と思い出し、はたして、その通りだった。人間の顔の部分が景色に置き換わっていたり、目のところに花があったり、顔が森になっていたり、となんだか怖く感じるものも。顔が隠れているのに表情が分かるようで不思議な感覚。この作品集を見て気付いたのだが、凪良ゆう『滅びの前のシャングリラ』今村夏子『むらさきのスカートの女』などの表紙もこの作者だったのか。意外と目にしているのだな。2024/08/10
チェアー
4
最近装丁として使われているのをよく見たので。 顔が植物で覆われた作品も見て、不穏なものを感じる。人間の最もすぐれた表現機関である目や鼻、口を植物で封鎖に繁殖してしまう。そこにはとはや人間とも思えないものに対する畏怖がある。もしかするとこのような姿を崇拝し、宗教として崇める人が出てくるかもしれない。 そこにあるべきものが見えないことは不穏なのだ。 2024/06/14
うさぎや
4
隠された顔のその向こう側には何があるのか、または何もないのか。2023/11/30
kaz
1
不気味と言うか不思議と言うか。図書館の内容紹介は『顔を隠された異形の人物像が話題書の装幀に採用され、一躍脚光を浴びる画家・榎本マリコの初作品集。初期作から最新作、クライアントワークまでを厳選して収録する』。 2024/04/11