目次
特集 大学・知識・市場(大学・知識・市場―特集にあたって;知識社会の大学―教育・研究・組織の変容;「実学」再考―教育改革の動向;コンピテンシーは大学教育を変えるか;社会人教育の現状と課題―修士課程を中心に;大学教育と職業への移行―日欧比較調査結果より)
論稿(チェコスロバキア高等教育におけるイデオロギー教育に関する一考察―1950年代のマルクス・レーニン主義学科の組織・機能を中心に;大学の組織・経営―アメリカにおける研究動向)
感想・レビュー
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山がち
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社会人学生や実学、コンピテンシーなどの、市場あるいは経済社会の方面からの視点が強く、一つの方向性として大いに参考になった。個人的に特に印象に残っているのは、ドイツでは大学での知識が役立つという認識がなされていることや、ヨーロッパでは就職活動の経験が日本よりもはるかに低く、卒業前に行ったものは四割未満であり、しかも縁故などが日本よりも高いということである。また、経済学などにおいて、欧米と同一の教科書を使っていても、日本では役に立たず、欧米では役に立つと考えられているということも、とても興味深い指摘であった。2013/09/14