内容説明
朗読劇とは、民話、童話、小説、ノンフィクションなど、あらゆる文学作品を、劇のように複数の人々によって表現する活動である。手軽で、しかも楽しく、協力し工夫しながら奥深い表現をさぐっていける、これからの生涯学習時代の新しい表現活動として、諸外国でも注目を集めている。この本はアメリカで朗読劇運動を始め、推進してきた人々によって書かれたもので、朗読劇の基本となる考えや方法が明らかに示されている。
目次
第1部 朗読劇の考え方(朗読劇とは何か;こころの演劇;朗読劇のための題材をえらぶ;台本を準備する―フィクションの中のナレーター;台本を準備する―物語の分析と脚色;複合台本をつくる;演出;上演計画;上演のための準備;子供のための朗読劇)
第2部 朗読劇脚本(ジックと豆の木;3匹のくまと女の子;ウサギとカメ ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まるのすけ
1
朗読劇はリーダーズシアターという英語を翻訳した言葉。 元々のリーダーズシアターは、語りかけるような内容だったりと、日本でイメージする「朗読」とはちょっと違うようです。 この本の中では朗読劇とは何か、題材、台本、演出、語り手の技術などなど様々なことを書いてくれています。 中盤繰り返しになっているようなこともありますが、 各章の終わりに課題としてその章のまとめがありますので、まさしくハンドブックとして活用できます。 「文学を体験するためのもの」が朗読劇の魅力。 後半には朗読劇の台本も掲載されています。2022/09/27
Fumiko Mitani
0
『千夜一夜舞物語』のシェハラザード役の教材として県立図書館で借りたものの、専門的過ぎて難しかった。事例が沢山載せられていたので朗読劇を指導するにはよいと思う 2014/08/25