内容説明
生涯学習のイメージは明るい。しかし、その光のために見えない陰もある。現在の学校教育の功罪を見きわめ、あらためて成人高等教育のあり方を考えていく。教育の伝統を、法然・親鸞の手紙による鎌倉仏教の布教と普及、江戸期の本居宣長の郵便による教授法にまで遡りながら、遠隔方式の教育法のあるべと姿を提唱する。そして現在の通信教育のさらなる発展・育成と、新時代の生涯教育システムの構築のために大胆な提言を試みる。
目次
1章 生涯学習―その光と陰
2章 近代学校の特徴
3章 「学校式教育」の構造的限界
4章 学習の開放
5章 通学方式から遠隔方式へ
6章 遠隔方式の意義
7章 通信教育のあけぼの
8章 テキストブックからテクストへ