出版社内容情報
「東大秋入学」のニュースは、従来の「企業が学生にグローバル化を求める」流れを更に加速させ、「大学が学生にグローバル化を求める」時代の幕開けを宣言したものだ!東大秋入学は「大学生淘汰」の始まりなのか?現時点の東大秋入学の状況を解説するとともに、親がわが子を負け組みにしない為に必要なことを説く一冊。
内容説明
2017年東京大学が秋入学になると何が変わるのか。「グローバル化の促進」「就職・国家試験の検討」「入試システムの変更」など、東大秋入学がもたらす大学と私たちの未来。
目次
1 なぜ今東大は秋入学にしたいのか
2 現在の東大が抱える問題点
3 東大秋入学の争点「ギャップターム」
4 東大秋入学これだけの課題
5 東大以外の大学はどう動くか
6 東大秋入学で私たちはどうすべきか
著者等紹介
山内太地[ヤマウチタイジ]
フリーライター・大学研究家。岐阜県生まれ。47都道府県12カ国および3地域の873大学1163キャンパスを見学し、日本国内の四年制大学784校(2011年度現在)はすべて訪問。その経験と、実際に大学教授・大学職員・企業関係者・大学生などにインタビューした内容をもとに、AERAや週刊東洋経済、プレジデントなどに記事を執筆。大学職員対象の講演や、全国の高校・大学で進路講演を実施し、保護者の進路相談にも応じている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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太田青磁
13
東大秋入学の話が出たばかりで、他大学の動向も合わせた情報の緻密さに驚くばかりです。東大が主に国家公務員を育成するための学校から世界と戦って行こうという意気込みに対しての課題の大きさがわかりました。進振りと入試制度を変えずに進めるのに無理があるというところが納得です。シケ対・シケプリはウワサには聞いたことがありますが、教員が黙認とは驚きを隠せません。大学経営を専門家が行うべきだとの主張にもうなずけます。公立大学の成功事例が国立大学に結びつきにくいのは、何ともし難い壁の高さを感じます。2013/06/17
septiembre
1
秋入学によって何が変わるのか?今にも変わりそうだが最短でも2017年。卒業から入学までのギャップタームに何をするのか?何をさせるか?は大きな課題。東大もカリスマ性が薄れてきているように感じる。ここで何とか日本を代表する大学として世界的にも巻き返していきたいところなのだろうか?大学の在り方、学ぶ姿勢も考えさせられた。2013/01/02
NoriakiImai
1
このテーマの本としてわかりやすかったです。大学関係者は読んだ方がよし!2012/11/10
takao
0
ふむ2017/11/10
s2013253
0
(A-)相手が東大といえど,かなり厳しく批評している。海外の大学との比較が多かった。諸エリート大学の中では,官僚的・硬直的ということなのだろう。 注意する点があるとすれば,グローバル化に乗ることを前提としているので,グローバル化が良いか悪いかはまた別に考える必要があるということ。2013/08/07