内容説明
ディルタイの哲学に端を発し、ドイツを代表する伝統的な教育学である精神科学的教育学を現代に甦えらせた話題作。本書は、ランゲフェルトの学理論的、方法論的立場並びにかれの「子どもの人間学」の枠組と構造を明示している。
目次
教育科学の方法論大要(序論―術語その他に関する若干の前置き;認識の1次手段―言語と理論形成;教育と教育学の方法;1章から3章までの要約;定義および対象と研究を規定する他の手段;そうこうしているうちに変化する諸事物の認識について;諸科学における歴史的決定論と人間科学の存在理由をめぐる論争;教育学の研究方法論;教育科学と実践;「児童学」の枠組と構造;児童学の科学的性格;理論と実践;いわゆる「現象学的方法」について;いわゆる「直観」について)
「意味」に定位した教育学についての論考(精神科学的教育学に対する問い;「意味」に定位した教育学の人間学的基底;教育学における意味付与と意味予解;概観、課題、問題)