中公新書ラクレ<br> 生徒たちには言えないこと―教師の矜持とは何か?

中公新書ラクレ
生徒たちには言えないこと―教師の矜持とは何か?

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  • サイズ 新書判/ページ数 222p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121504197
  • NDC分類 370.4
  • Cコード C1237

内容説明

「真実」を子どもに伝えるのは危険だ。教師は「真理」を生徒の感性や知識や現実に合わせて組み替え、「建前」を教える必要がある。だが、このような教師業の“アクロバティック”さを、教師自身も世間もわかっていない―「プロ教師」の著者が教師業の知られざる本質を解き明かす。

目次

第1章 理屈じゃ学校は成り立たない
第2章 「ほんとうのこと」を伝えるのは危険である
第3章 子どもは親の好きに育てていいのか
第4章 善し悪し以前に、学校とは「強制」の場だ
第5章 「生徒未満」の子どもたち
第6章 校長という権力―すぐれた教師はどう向き合っているか?

著者等紹介

諏訪哲二[スワテツジ]
1941年千葉県生まれ。「プロ教師の会」代表。東京教育大学文学部卒業。埼玉県立川越女子高校教諭を2001年3月に定年退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

モルツ

12
教育書かと思いきや社会の在り方を憂いてる内容でした。元教員とのことですが、どうも自分の分を出て書いている気がしてなりません。自分の分、専門外のことを書いている本は信用できないこと思うのですが皆さんどうでしょうか? この先生、生徒に人気ないだろうなぁ・・・2012/11/16

てくてく

3
教師である以上、生徒に対しては社会の現実や本音ではなく建前を教えなければならない、同時に教師と生徒の上下関係などを安易に潰すわけにもいかない、といったことを軸にして、教師としての自身の生き方について書いていると思うのだが、私が割合気ままであるためか、共感しづらかった。2015/06/30

ぼっこれあんにゃ

3
×くだらん。つまらん。本書では、教育現場は著者の言う「建前」を子供たちに教えるべき場所であり、必ずしも「真実」を教える必要はない場所だそうだ。まあ、教育者ではない私にはわからない世界ですが、そもそも、建前は本音と相対する概念という認識が強いため、「真実」と「建前」と比較されて言われても、てんでピンと来ない。そんな状態で「真実」はいらん、「建前」でいいのだ!という著者の話が延々と続き、嫌になってしまった。最後まで読んでもなるほどと思わせる言説に当たることはなかった。2012/10/23

しゅんぺい(笑)

2
このひとの本読んでると、ほんまにわくわくする。 たとえば、人間は平等である、というのが建前だとすると、人間は不平等にならざるをえない、というのがこのひとのいう真実。で、教育のたぶん、初期段階のことを言っているんやろうけど、そこにおいては真実ではなく建前を伝える必要がある。 わかる気もするけど、そういう論理になる理由をもっと見せてほしかったな。「真実を教えると、子どもはそれ以上学ぶ気を失う」というふうな記述があって、かろうじてそういう理由なのかな、と思ったけど。 うん、やっぱりもうちょっと深めてほしかった。2014/11/08

Mark X Japan

2
具体的なことと抽象的なこと・スッと頭に入り理解できることと雲を掴むようなこと等が入り乱れて、玉石混交でした。なるほどと思える鋭いこともたくさんありましたが、何でこんな当たり前のことについて哲学的な理屈までつけて述べる必要があるのか分からないことも多々ありました。こんなことよりも、もっと掘り下げて欲しいことも少なからずありました。☆:3.02012/06/30

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