出版社内容情報
障害や逆境や社会的少数派であるなどの困難があってもなくても、すべての人が自分らしく生きることができる「だいじょうぶな社会」をめざしています。体や心に病気や障害のある当事者の方々、そうした方々を周囲で支えるヤングケアラーや親の方々、学校や地域で人々の健康を支える養護教諭や保健師の方々の、生の語りを編んでみました。「だいじょうぶな社会」について、「自分事」として一緒に考えていきませんか。
【目次】
内容説明
本書では、私が白衣を脱ぎ、大学病院の診察室を出て活動した際に知り合い、尊敬している当事者・家族の団体、学校、地域行政の方や、それらの方々が縁をつくってくださった、合計9組、11名の大切な経験をインタビュー形式で教えていただく構成を取りました。(中略)11名の方々の思いを、もしかすると使うかもしれない教養としてではなく、こころの健康というすべての人にとって必要な生活・人生の実践知として、こころに染み入らせるように学んでいただけることを期待しています。
目次
はじめに 「だいじょうぶな社会」って何だろう
第1章 思春期のこころの発達と健康(精神疾患の当事者や家族の立場から;学校で生徒を支える;経験者・支援者に学ぶこころの発達と健康(解説))
第2章 「だいじょうぶな社会」をつくる(失敗を糧にできる、どうなってもだいじょうぶな社会;当事者として社会に問いかける;地域を支える保健師として;だいじょうぶな社会とは(解説))
第3章 本人もケアする家族もだいじょうぶな社会(ヤングケアラーを経験して;医療的ケア児をケアする家族として;ケアする家族もだいじょうぶな社会へ(解説))
おわりに みんながつくる「だいじょうぶな社会」
著者等紹介
笠井清登[カサイキヨト]
東京大学 医学部附属病院 精神神経科 教授。精神科医、医学博士。1971年、香川県で生まれ、鎌倉、横浜で育つ。1995年、東京大学医学部を卒業し、精神科医として研鑽を積む。2008年より現職。思春期の支援や統合失調症の診療と研究を専門とする。東京大学医学のダイバーシティ教育研究センター長、日本統合失調症学会事務局長、22 HEART CLUBアドバイザーなどを兼務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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