内容説明
科学的に正しい知識を伝えるだけでは、若者の性に関する考え方や態度を望ましい方向に導くことはむずかしい。学んだ知識を生きる力に育むには、希薄になった人と人との関係性の中での切磋琢磨が必要である。本書には、長年若者の性に取り組んできた著者による、本質的な問題解決への途が示されている。
目次
1章 思春期の性とコミュニケーション(関係性が築けない若者たち;若者の性とコミュニケーションの実態;コミュニケーション不足の背景にみえるもの)
2章 生きる力と思春期の性(生きる力とコミュニケーション;コミュニケーション能力を育てよう;ストレスが育む生きる力)
3章 知られていない性感染症・エイズの本当の姿(若者の性・性感染症・エイズの実情;性感染症・エイズを防ぐには;性感染症は「性生活習慣病」)
4章 性の教育で育む「生きる力」(ヘルスプロモーションから性の教育を考える;「性」や「エイズ」でコミュニケーションを)
5章 岩室紳也の性の教育(リアリティと感動を;夢精とマスターベーション;妊娠と性感染症;HIV/AIDS;包茎;コンドーム;子どもたちはどう受け止めたか;読者のみなさまへ)
著者等紹介
岩室紳也[イワムロシンヤ]
1955年生まれ。1981年自治医科大学卒業。神奈川県秦野保健所、神奈川県立(後に厚木市立)厚木病院泌尿器科医長などを経て、2003年より(社)地域医療振興協会へルスプロモーション研究センター長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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