内容説明
いまほど「いのち」について考えていかなければならない時代はないだろう。このことは、「いのち」への思いが希薄になったためではなく、私たちを取り巻く環境が変化して、人間存在をおびやかす度合が強まったからである。「いのち」について学んだり、教えていかなければ、目先の便利さや見せかけの豊かさに目をくらまされてしまい、「いのち」の大切さを見失ってしまいかねない。子どもとおとなが一緒になって、意図的に「いのち」を学びあい、教えあうべきときが来たのである。本書は、その第一歩を踏み出すための道標となるものである。
目次
第1章 いのちとは
第2章 いのちの意味を求める子ども
第3章 いのちを確認する子ども
第4章 いのちの意識の発達
第5章 学校でのいのちの教育
第6章 家庭でのいのちの教育
著者等紹介
近藤卓[コンドウタク]
1948年生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。専門は、健康教育学、臨床心理学。中学校・高等学校のスクール・カウンセラー、青少年のグループ・セラピーなどの実践の後、1993年から1995年までロンドン大学精神医学教室客員研究員。現在、東海大学文学部心理・社会学科教授。臨床心理士、学術博士
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