目次
第1章 相撲の人類学
第2章 中国朝鮮族シルムの持続と変容―伝統文化と民族意識
第3章 西アジアの相撲
第4章 フィリピンの相撲―ブノおよびウン・ウノングの競技
第5章 アイスランドの民族格闘技ギリーマ
第6章 スイスのシュビンゲン
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Toska
12
相撲は言うまでもなく日本独自のユニークな存在だが、「体の一部が地面につくことで勝敗を決する立ち姿勢の格闘技」とカテゴライズするなら、その兄弟は地球上到る所に散らばっている。第一章で世界の様々な「相撲」を概観的に紹介し、以下朝鮮半島、西アジア、フィリピン、アイスランド、スイスの競技を掘り下げていく。ボルネオ島バハウ族の取り組みなど、写真(29頁)で見る限りは大相撲の力士のそれと全く変わらない。フィリピンの相撲は投げだけで突き押し禁止だが、「かばい手」のルール化という点では日本と共通。等々、多くの発見がある。2024/09/12