内容説明
革命以来の共和国理念にたつフランスと植民地支配の過去をかかえるフランス。矛盾をはらむ「共和国」がいま揺れている。人種や宗教の違いを問わない普遍的平等原理は、多民族社会の現実のなかでどこまで有効か。欧州統合の動きと「一にして不可分」の中央集権国家フランスの今後は…グローバル化時代のフランス的模索の全貌とその行方を問う。
目次
プロローグ 変わりゆくフランスと日仏関係―フランス学への招待
1 グローバル化と欧州統合の中のフランス
2 矛盾の国フランス
3 フランスを知るための19冊
4 問われる共和国
5 カリブ海からの問いかけ
エピローグ フランスとその外部―『パサージュ』と『普遍性か差異か』
著者等紹介
三浦信孝[ミウラノブタカ]
1945年盛岡市生まれ。1970年東京大学教養学科フランス科卒業、パリ大学留学後、東京大学大学院仏文科博士課程退学。慶応義塾大学総合政策学部教授を経て、1995年より中央大学文学部教授。専攻:仏語仏文学、フランス文化社会論
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