出版社内容情報
大英博物館などロンドンの観光名所に出現するとされる幽霊のエピソードを紹介。幽霊を通してイギリスの歴史と文化を知る1冊。
内容説明
世界一ゴースト人口の多い街、ロンドン。葉巻の残り香を漂わせるチャーチル。サヴォイ・ホテルの黒猫カスパー。旧大英博物館駅で古代エジプト人が叫ぶ。王族のゴーストで賑わうロンドン塔。貴婦人の幽霊はフォートナム・アンド・メイソンに…英国史がたのしい。
目次
第1章 ウェストミンスター、ホワイトホール―ロンドン中心地で観光客を出迎えるゴーストたち
第2章 セント・ジェイムズ宮殿、バッキンガム宮殿―華麗な宮殿と庭に暗い影を落とすゴーストたち
第3章 ハイド・パーク、ケンジントン公園―富裕な人びとの暮らす街に住み着くゴーストたち
第4章 ソーホー、コヴェント・ガーデン―活気あふれる歓楽街に生きつづけるゴーストたち
第5章 エンバンクメント、ストランド―歴史の刻まれた古い街路が大好きなゴーストたち
第6章 ホルボーン地区、大英博物館―芸術と文化の街に語り伝えられるゴーストたち
第7章 シティ―つらく苦しい記憶の残る街をさ迷うゴーストたち
第8章 ロンドン塔、ハンプトン・コート、ウィンザー―権力争いの場を離れようとしないゴーストたち
著者等紹介
平井杏子[ヒライキョウコ]
エッセイスト・昭和女子大学大学院、文学研究科特任教授、長崎市生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
野のこ
38
確かに「火のないところに煙はたたない」って言いますもんね。ロンドンの歴史をたどる先にはゴーストあり。右へ左へ出没されてる!たくさんの血が流れる街がゆえ、おどろおどろしい。ロンドンは二度と行きましたが、霊感が全くないのでわかりませんでした。そういえば大英博物館のミイラのお部屋でいきなりカメラが壊れてしまい、ショック!!しか思ってなかったけど、この本の「ミイラの呪い」を読んで、もしや。。と思うとぞっとしました(;゚Д゚)))))))2017/11/11
skellig@topsy-turvy
28
ロンドンゴースト紀行。個人的には大当たりで、知らないゴーストに沢山出会えて大満足です。エリアごとの街並みや緑を楽しみながら、かつて同じように歩いていたであろう死者に思いを馳せる一冊。無論ゴーストの情報もたんまりありますが、ロンドンの建築や歴史の蘊蓄もしっとり練り込まれており読み応えも十分。著者の知識が嫌味にならず、文章も落ち着きがあって上品でした。美しい写真も一杯なので、ロンドン、ゴースト、歴史などが好きな方には思い切りオススメしたい。2015/07/10
tosca
27
ゴーストというよりも観光ガイド本として気軽に読む感じの本。ゾワ〜っとする話も、「出る」ポイントの写真等や、実際に取材した目撃談もない、ゴーストという意味では残念な感じ。過去の言い伝えや幽霊騒動のあった観光スポットを写真と共に紹介しているので、ロンドンの名所見物としては楽しい。2022/05/27
辛口カレーうどん
18
美しいロンドンの街並みの中、ゴースト出現の噂のある場所を巡る本。古い建造物があちこちにある国らしく、ゴーストの話に事欠かないようで…歴史背景は凄惨なものばかりだが、出現するゴーストはただ白い影となり、歩きまわるなどの控えめなものばかり。その辺りは日本と違う。紹介する文章も上品で、いつか訪れたくなりました。2015/08/23
芽依*
12
ゴーストを訪ねると言っても写真は普通のロンドンの景色で歴史ある建造物が沢山載っています。世界で1番ゴーストの多い国と言われるのも、長い歴史あるものが多く残されている事も理由の一つ。怖いというより悲しい出来事がこんなにあったのかと思う。悲惨な歴史はイギリスだけではない。ゴーストが主役であっても過去の忌まわしい出来事を繰り返さないために語り継いで欲しい。2018/12/14
-
- 和書
- 戦争と虚構