内容説明
英語力は、日本語力とは別の能力か?学校教育で育てるべきは、どんな英語力か?そして、どうすれば育つのか?誰もが知りたいこの問いに正面から答える。
目次
第1章 英語力を考える(英語力をどう捉えるか;英語力をどう定義するのか)
第2章 英語力を測る(数値化の意味;能力テストは何を測るものなのか)
第3章 英語力を研究する(テスティング研究の流れ;コミュニケーション能力としての英語力)
第4章 英語力を育てる(英語力育成のための要件;英語力をどう育てるか)
著者等紹介
山田雄一郎[ヤマダユウイチロウ]
1945年、広島県生まれ。1973年、広島大学大学院修士課程(英語教育)修了。専攻は言語政策、英語教育。広島修道大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Nobu A
4
2006年初版。大学や企業が求めるTOEFLやTOEICスコアが英語力をある程度反映しているのに異論はないが、あくまでも断片的なもの。筆者が提唱するのは「英語力=(共通)基底能力+変換能力+英語形式の運用能力」。大学院時代に勉強した懐かしい大御所、バックマンやハイムズ等が参照され、カミンズのバイリンガルの言語能力モデルを援用し解説が進む。同時に、TOEFLのような試験が何を測定し、何を測定出来ないかも考察。そして、学習法にまで及ぶ。日本人の英語力は日本語との関係で説明されなくてはならないのはその通り。2022/04/11