内容説明
苦しみのアジアがある―末法の世に降臨し、あまねく衆生を救済する救世主・弥勒の信仰は、いかにして生まれたのか?韓半島・中国・中央アジア・ベトナムの歴史を舞台に弥勒に希望を託した人々の魂の軌跡を描き出す。
目次
プロローグ 韓国から
第1章 韓国にて
第2章 中国へ
第3章 中国から
第4章 中央アジアへ
第5章 ふたたび韓国へ
エピローグ ヴェトナムへ
著者等紹介
菊地章太[キクチノリタカ]
1959年、横浜市生まれ。筑波大学大学院を中退後、フランスのトゥールーズ神学大学高等研究院に留学し、カトリック神学(教理神学)をまなぶ。専攻は比較宗教史。現在、桜花学園大学人文学部助教授
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感想・レビュー
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佐倉
15
日本においては影の薄い弥勒だが韓国においては日本で言うところの地蔵のように多くの弥勒の石仏があったのだという。韓国、中国、トゥルキスタン地域などの中央アジア、ベトナムと広範に深く信仰された弥勒菩薩について論じていく1冊。未来に現れる仏という属性は現在の圧政や混乱による苦難へ対処する希望になる。中国では仏陀→弥勒→阿弥陀→地蔵→観音という順番で流行したが、韓国ではほぼ弥勒一強らしい。第4章ではコータン国(現在のトゥルキスタン)で行われていた大規模な花まつりの様子やザンバスタの書の訳など色々興味深かった章。2026/02/07
日暮里の首領様
3
弥勒が56億年後にこの世に生まれ衆生を救うという下生信仰や、弥勒が修行する兜率天に転生することを目指す上生信仰。これらは中国道教のメシア思想と混淆し、戦乱・飢饉の世相もあって、乱世を弥勒が救う、とする東アジア独特の弥勒メシア信仰を生み出した。この信仰は中国のみならず、韓国、中央アジア、ベトナムにも伝わり、時に民衆反乱の中核となって権力に抗することにもなる…。/日本について触れられていなかったのが残念。2012/12/19
thuzsta
1
韓国仏教が詳しい2012/10/31




