感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
韓信
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李杜から薛濤・魚玄機まで、唐代の詩人の代表的な作品とその誕生エピソードの虚実を紹介する概説書。20名の作品というボリュームもさりながら、当時の習俗・官制・自然などにも目配りされており、詩人の逸話を読みながら唐代社会の雰囲気もつかめる内容で読み応えがある。個人的には、前世の負債で現世でも詩を詠んでいるという「詩債」観念が面白かった。功過格とかもそうだけど、宗教的要素と損得が混ざった中国の価値観て面白いなあ。平易な叙述だが先行研究を博捜した内容に苦労の跡がしのばれ、巻末に参考文献がまとまっていればなお良かった2024/09/29
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- 和書
- それを、こう。