集英社文庫<br> スクープ(スクープシリーズ)

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集英社文庫
スクープ(スクープシリーズ)

  • 著者名:今野敏【著】
  • 価格 ¥550(本体¥500)
  • 集英社(2016/02発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087464016

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内容説明

TBNテレビ報道局社会部の布施京一は、看板番組『ニュース・イレブン』所属の遊軍記者。素行に問題はあるものの、独自の取材で数々のスクープをものにしている。時には生命の危機にもさらされるが、頼りになるのは取材ソースのひとりでもある警視庁捜査一課の黒田裕介刑事の存在だ。きらびやかな都会の夜、その闇に蠢く欲望と策謀を抉り出す。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

absinthe

233
飄々として捉えどころのない布施君がスクープをものにしていく短編集。アルマーニを着こなして、サラリーマンとは思えなほど豪快に遊びながら、いつのまにかスクープをものにする主人公。その水面下の努力を描く。麻薬の話なんてヤラセぎりぎりの気もするが。主人公に共感しにくいのは玉に瑕だと思う。2巻を先に読んでしまっていたが、警察モノにしか見えないあちらより、こちらのほうがまとまっていてムダが少ない気がする。2020/02/17

kaizen@名古屋de朝活読書会

150
事件物短編7話。東都放送報道局社会部遊軍記者布施京一。警察庁捜査一課部長刑事黒田裕介をはじめ、多くの飲み屋、遊び友達からの情報で独占記事(scoop)を物にする。画面の表に出ず、女性を褒めるのが旨い。遊び人のような間合い。財源がどこかが不明。住専という単語がよくでてきた。解説:関口苑生。特別賞与を全部遊びにつぎ込んだとしても、まだ遊ぶお金がかかっていそうだけど財源が不明。金策に走り回らなくてもよいどこかのお坊ちゃまなら、布施京一のような性格はありえるかも。ナツイチ。2013/10/08

ミカママ

145
【辛口御免】ん〜、なんて言うかこういう内容は今野さんには似合わないんでは、という違和感を持ちながら読み終えました。短編各編、内容がパターン化されているのが水戸黄門的。布施がネタを掴む、危ない目にあうんだけど、すんでのところで捜査一課の悪友ともいうべき黒田に窮地を救われてスクープをモノにする...という。スクープの手に入れ方が安易だし、偶然が過ぎるし、リアリティーに欠ける。解説によると、今野さんが今日の作風にたどり着く以前の、ターニングポイントあたりの作品だとか。納得。2015/04/05

KAZOO

142
このシリ-ズの最初の本で7つの話が収められています。すでにシリーズの4冊目を先に読んでいるのである程度はわかるのですが、この主人公のテレビニュースの報道記者がいかにどのような相手にも警戒感を持たせない魅力的な人物かということを示してくれます。それなりにお金も使っているのですが一種の人たらしですね。ですので会社人間としては落第に近いのですが、スクープをいくつもものにするということで評価を高くしています。2020/03/11

Makoto Yamamoto

113
「オフマイク」が良かったので、シリーズものを手に取った。7編からなる短編集で、短すぎるきらいがあった。のめり込む前に終わってしまうような感じ。その中で、最終編の「渋谷コネクション」が良かった。 むかし流行ったテレクラ、おやじ狩りで始まり、いつものように布施と黒田刑事が出てくる。 いい感じの短編だった。2021/02/06

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