内容説明
言葉の使われ方がわかるデータベース、コーパスでみつけよう!日本語のおもしろさ。
目次
1 「きらきら」と「キラキラ」
2 無意識に使ってしまう「~てしまう」
3 「○○音痴」と「○○外れ」
4 「○○活」と「○○感」
5 逃亡先は「海外」か「国外」か
6 オネエ言葉と女言葉
7 「男」と「女」の描き方
8 職場で人を何と呼ぶ?
9 「うそだい!」は古めかしい?
10 「全然」と「全く」
著者等紹介
砂川有里子[スナカワユリコ]
1949年東京生まれ。大阪外国語大学大学院修士課程外国語学研究科修了。博士(言語学)。専門は、日本語学(文法、談話分析)、日本語教育。筑波大学名誉教授。元国立国語研究所客員教授。2012年に日本語教育学会賞、2023年に文化庁長官表彰を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
明るい表通りで🎶
29
コーパスとは、私たちが様々なコミュニケーション場面で実際に使った言葉を、あちこちから大量に集めて電子化した言葉の貯蔵庫のこと。コーパスに収められているのは、誰かがどこかで何かのために実際に話したり書いたりした「生の」言葉なのです。2024/09/20
ま
27
コーパスとは、用例を収集して電子化したもの。「男」に係る形容詞は女のそれとどう違うか。「海外」とは言うけど「国外」とは言わない場面は?コーパスを参照することで次々と言葉の本質が浮かび上がってきて面白い。各章の導入がうまい。2024/10/12
buuupuuu
20
コーパスとは、実際に用いられた言葉の例を大量に集めて電子化したものである。これを調べることで、例えば、似ている言葉の用いられる場面やニュアンスの違いが分かったり、ジェンダーを示す言葉のそれぞれに結びつけられがちな言葉が分かったりする。著者は、海外出身の日本語学習者の教育にも携わっていて、学習者がよく日本語について疑問に思うようなことにも触れている。日本語学習者の言葉を集めたコーパスもある。母語話者と学習者の言葉の用い方の違いから、何気なく用いている言葉の複雑さが明らかになったりするのも面白い。2025/01/08
Танечка (たーにゃ)
5
コーパスとは自然言語の文章を集積したデータベースであり、言葉の使い方の変遷や傾向を調査する等の目的で、言語学の研究で使われている。そういった背景から、既存のコーパス関連本は言語学の研究者 (学習者) や語学教師向けのものが多かった。一方、本書は一般人向け。言葉の使い方に関するちょっとした疑問はコーパスを使ってこうやって調べられるよ、と平易に解説されている。日常的にコーパスを使っている人には物足りない内容かもしれないけれど、複数のコーパスの使用例が出てくるので、参考になることもあるかも?2024/11/01
AQI
2
★3… 2024/09/29