出版社内容情報
古今様々な哲学者や言語学者の言葉を取り上げ、言語学と哲学・科学との関係性に焦点を当てながら、言語研究の意味について解説する。
目次
神―「モノに名前を付ける能力」の重要性
プラトン―言語の本質は調和にある
アリストテレス―言語の「真」と言語の「偽」
マルクス・テレンティウス・ウアロー―言語を構成しているのは「類推」か「変則」か?
ロジャー・ベイコン―人間の言語はたった1つ
デカルト―人間言語と動物の伝達システム
アントワーヌ・アルノーとクロード・ランスロ―言語の縮約(再帰)性と余剰性
サー・ウィリアム・ジョウンズ―異なる言語同士の関係
ヘルマン・オストホフとE.カール・ブルークマン―言語の法則性
フェルディナン・ド・ソシュール―言語の差異
バートランド・ラッセル―be動詞の謎
マーティン・ジュース―言語の多様さは無制限と考えた学者
ローマン・ヤーコブスン―子供の言語獲得と失語症
ジョウゼフ・グリーンバーグ―言語普遍性
エリック・H・レナバーグ―言語の基礎は生物学か?
ニールス・ヤーネ―統語論の再帰性
ノウム・チョムスキー―能の進化と統語論
著者等紹介
今井邦彦[イマイクニヒコ]
1934年東京生まれ。東京大学文学部英吉利文学科卒。文学博士。東京都立大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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izw
6
神、プラトン、アリストテレスから始まり、チョムスキーまで、17人の著名な文献からの引用を元に、言語論に関する考え方の紹介するエッセー。馴染みのない人についての話はよく分からないところもあるが、概してやさしくわかりやすく説かれている。2021/08/21
Go Extreme
2
神 :名前 プラトン:調和 アリストテレス:真偽 マルクス・テレンティウス・ウアロー:類推・変則 ロジャー・ベイコン:1つ デカルト:伝達システム アントワーヌ・アルノ―:縮約性と余剰性 サー・ウィリアム・ジョウンズ:関係 ヘルマン・オストホフ:法則性 フェルディナン・ド・ソシュール:差異 バートランド・ラッセル:be動詞 マーティン・ジュース:無制限 ローマン・ヤーコブスン:失語症 ジョウゼフ・グリーンバーグ:言語普遍性 エリック・H・レナバーグ:生物学 ニールス・ヤーネ・ノウム・チョムスキー:統語論2021/04/15