ハルキ文庫<br> 月神

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ハルキ文庫
月神

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  • サイズ 文庫判/ページ数 287p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784758439343
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

明治十三年、福岡藩士出身の月形潔は、集治監建設のため横浜港から汽船で北海道へと向かった。その旅のさなか、亡き従兄弟の月形洗蔵を想った。尊王攘夷派の中心となり、福岡藩を尊攘派として立ち上がらせようとしていた洗蔵。だが、藩主・黒田長溥は、尊攘派の台頭を苦々しく思っており、洗蔵は維新の直前に刑死した。時は過ぎ、自分は今、新政府の命令によって動いている。尊敬していた洗蔵が、今の自分を見たらどう思うのか?激動の明治維新の中で国を思い、信念をかけて戦った武士たちを描く、傑作歴史小説!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鉄之助

230
北海道に初めて監獄を作った、月形潔が知りたくて読んだ。月形は福岡・黒田藩士で尊攘の志士だが、保守派によって囚われの身にあったこともある。「かつて獄にあったものが、獄を建設している」事実が、面白かった。倒幕運動で薩長から、大きく後れを取った福岡の歴史的背景が良くわかる。月形は単なる刑務所の運営者だけでなく、行政官として地元の発展にも尽くした。いまも刑務所がある月形町は、彼の名前が由来となっている。2020/07/04

KAZOO

101
葉室さんの作品は「蜩ノ記」以来で2作目です。福岡のある尊王攘夷派の藩士とその従弟の生涯を描いたものです。維新後生き延びた従弟が北海道に犯罪者たちの監獄を作りに行くことを描きつつ志途中で倒れた尊王攘夷派の生き様を書いています。後半は主人公が今の刑務所長となるが、犯罪者と獄吏たちの対立などで疲弊していくさまが書かれています。印象に残った作品です。2015/09/02

アッキ@道央民

62
明治維新後に北海道樺戸郡月形に渡り、樺戸集治監を開き、月形町の名前の由来にもなった月形潔とその従兄弟の月形洗蔵の生涯を描いた作品。前半は幕末動乱期に福岡藩の尊皇攘夷派の洗蔵についての話。幕末物と言うと西郷、大久保や坂本龍馬を扱った物が多いが、福岡藩での幕末の弾圧、乙丑の獄など初めて知った。後半は月形村で集治監建設、初代典獄として働く潔のお話し。理想の監獄を築きたいと言う思いを抱きながらも囚人たちを自然厳しい北海道で監視するためには時に厳しい態度で挑まなければならないその狭間で悩む潔の姿も描かれ、想像以上の2019/04/05

つねじろう

36
冬姫でも感じたけど葉室麟は史実が下敷となると根っからの真面目さがそうしてしまうのか筆が縮む感がある。特に今回の主人公は月形半平太のモデルとはいえ福岡出身の私も名前くらいしか知らないほどの地味な人物。普段ならその地味な人物でも静かに盛り上げていって直向き只管が生む奇跡をドラマチックに描いていくがこの本は史実が邪魔してかそんなに甘くないよって展開になる。それでも維新前後の激動は中心に居なくてもその周辺の人々をも否応なしに巻き込んで行く。その中で挫折しようとも直向きに自分の信じる道を歩いて行く男達はグッとくる。2015/10/03

かつおさん

25
文中の「人は、なすべき事があるうちは天が守ってくれる」とか「月と日の清き鏡にはじざるは赤き心誠なりけり」 や洗蔵が言った「最後に生き残った方が正義…」サラリーマンとしてもグッとくる。文明、科学の進歩は人類を幸せにするのか?人類は、前に進むために様々なものを破壊してきたしこれからもしていく。日本古来の文化やアイヌや琉球文化などは残して欲しいと思う。歴史は物語と違い忖度がないから残酷で哀しい。洗蔵たちもそう。彼らも幕末維新の功労者。なんかいつもの葉室作品とはちょっと雰囲気が違う感じ⁈2018/12/03

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