出版社内容情報
ご好評を博したドイツ語文法の定番が、例文や解説にさらに磨きをかけ、改訂版として登場。新正書法にも完全対応。
内容説明
ドイツ語学習者座右の書。ドイツ語学・言語学の最新の研究成果を取り入れた初級者からでも使える文法書。日本人学習者にとって分かりにくいとされていた項目については特に配慮し、豊富な実例と詳しい解説を与えた。新正書法に完全対応。
目次
文
動詞
不定形の動詞
名詞類・冠詞類
形容詞・副詞・前置詞
複合文・副文
著者等紹介
在間進[ザイマススム]
1944年東京に生まれる。1969年東京外国語大学よりゲルマン系言語専攻(ドイツ語学)で修士号をとる。1971年DAAD給費生として渡独。1973年から1976年までInstitut f¨urdeutsche Spracheに専任研究員として勤務。東京外国語大学外国語学部ドイツ語専攻教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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tieckP(ティークP)
3
学ぶところがあったので、十分に良い本とは言えるし、でも気になる点もいろいろ出てくる。三格に引きずられて日本語訳が不適なこと(p.46「彼は先生に助言してくれたことに感謝している」)や、文法書ではまずい校正ミス(p.277で「8種類」と言いつつ4種類しか載っていないのはご愛嬌として、そこの文にピリオドが抜けていたり、p.279ではコロンの手前にスペースが空いていたり)。解説レベルにむらがあるのも残念。ただし、見やすいレイアウトと良心的な値段は高く評価したい。個人的には白水社の中級ドイツ文法の方がよく頼る。2012/10/20
toiwata
2
独検4級程度の能力では内容が高度すぎるのではという予想を持ちつつ、読みました。たしかに難しいものの、先入観を破壊する洞察に満ちていると思いました。「日本語の語順規則も, 原則的には伝達的要因に基づくので, 定動詞の位置を除けば, ドイツ語と日本語の語順は同一であると言える」p.35 「ドイツ語の古い時代には現在と過去の2つの時制しかなく, 完了形を用いるようになったのは10世紀頃, 未来形を用いるようになったのは13世紀頃と言われている」p.71 あと例文が面白い。1行しか与えられていない長編小説の趣き。2016/02/24