出版社内容情報
言葉がなければ、ヒトは存在しなかった。言語学がなければ、遺伝子解読も情報化時代も夢物語で終わっていた。――言語学や言語学者に対する冷ややかな目を変えさせ、言語学がいかに大切なものかを説いた一冊。
目次
プロローグ この本は何について語ろうとしているのか
私の専門は言語学!?
言葉が人間を創造した話―「音素」の最初の発見
人間が文字をつくった話―絵文字から音節文字へ
アルファベットをつくった人の話―「音素」の2度目の発見
言語が文明をつくった話―学校と言語学の役割
言葉は国を、国はアカデミーをつくる
「言語建設」の悲劇
偉大な言語学者クルトゥネとソシュール―「音素」の3度目の発見
多言語国家ロシアならではの話
ロシア人ご自慢の正書法〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ず〜
1
先行研究を軽視してぶん投げるような研究はしてはいけないという言葉が身にしみた。そんなつもりはなくても勉強が足りなくてそうなってしまうっていうことは十分にありえそうだから…。とにかく勉強しなくては。昔の人たちがどれほど努力して勉強したかということも改めてよくわかった。天才といえどもやっぱりみんな努力はしてる。 タイトルから言語学の入門書のような感じもするけど、これは全然入門書ではないので注意。(笑) 著者がロシア人なのでロシアの言語学史が詳しく書かれています。2017/08/18
In vino veritas
1
長く学問の女王といわれてきた言語学について、ロシア人著者が他分野の学者との対話形式で読みやすく説明したもの。人類学上、世界史上で言語の果たした役割や偉大な言語学者の紹介が多く含まれていてよかった。特にキリル文字作成に関わったスラブ最初の言語学者キリルとメトディの話が面白かった。2016/05/20
御光堂
1
ソ連末期に出た本で、言語学が何の役に立つかというより、主にロシア(ソ連)の学者中心の音韻論発展史という趣の内容だった。クロマニヨン人や遺伝子解読といった話題はほんの少し触れられるだけだった。
naoto
1
言語学は、各学問分野の基礎となる。音韻論がどうこうはわかりにくかったけど、つまりは複数言語をわかるのは、かなりいいってことですね。言語と数学、よく勉強しようと思います。2010/02/09
ニョンブーチョッパー
0
○2001/11/24
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- 和書
- 造形 保育内容シリーズ