内容説明
高等学校課程の国語科古典に現れる教材を理解するのに必要な古代語・中古語・中世語・近世語の基本古語を解説。『古文研究法』『古文の読解』の小西甚一が執筆した古語辞典、待望の復刊。
著者等紹介
小西甚一[コニシジンイチ]
1915年三重県生まれ。東京文理大学国文科卒。文学博士。筑波大学名誉教授。専門は比較文学および日本中世文学。2007年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はちてん
24
記録のために。大修館書店から復刊しました。通常辞書辞典は監修とか編著なのですが、この辞典は小西甚一『著』です。ここが重要であります。そして著者のことばとして「学習辞典ではあるけれど、学術的には最高レベルから半ミリもさがっていないことを、あえて断言する。この辞書から、たんなる知識だけでなく、真実を追求しぬく徹底的な厳しさを学び取っていただけるなら、著者として本望である。」 『古文の読解』でお世話になった一読者として嬉しい。2012/09/28
KAZOO
9
何度目かの再読です。古語辞典では勉強する人にとっては最高の辞典だと思っています。その根拠を著者の「はじめに」のところにあるところから紹介します。過去の辞典の語義や用例はほとんど先人の丸写しが多いので、それにはない用例などをすべて収録したということで、足掛け4年もかかってしまったといっています。そのために独創的な辞典に仕上がっているといっています。学習辞典としては最高水準のものでしょう。2013/11/22