出版社内容情報
1978年8月に調印、同年10月に発行された日本と中華人民共和国との間の平和条約の前文には「両国間の平和友好関係を強固にし、発展させるため、平和友好条約を締結することに決定」など記載されている。恒久的な平和友好関係を確立する目的があったが、現在の日中関係は難しい状況にある。
本書の目的の一つは、地域の活性化に貢献してきた人や組織、その連携などを対象にして、グラスルーツの交流がいかに実践、蓄積されてきたか、などを示すことである。執筆者は、各方面からの専門家、活動家、地域住民、さまざまな立場で地域にかかわっている人々で構成されている。池袋で見たり、触れたりできる中国が中心的なテーマだが、それ以外の事例も取り上げて、池袋の変化に着目、海外出身者と地域コミュニティのかかわりなども描写した。
各執筆者によるスタンスは、必ずしも一様ではなく、それぞれの立場からの報告であることを申し添えたい。本書の刊行が、日中両国間の交流の一層の活性化と友好関係の進展に寄与すること、さらに本書を契機として、池袋から多文化共生モデルを発信する一助となることを願っている。
【目次】
目次
特別寄稿 池袋を多文化共生の模範地域に(西園寺一晃)
第1章 豊島区の外国人人口の多様化とコミュニティの変容(水上徹男)
第2章 豊島区日本中国友好協会の創立と活動(尾崎隆信)
第3章 「ガチ中華の町」池袋の誕生と今後の可能性(中村正人)
第4章 町中華からガチ中華へ(何邦杰)
第5章 池袋の国際交流(胡逸飛)
第6章 池袋のエスニック・コミュニティと立教大学の調査プロジェクト(水上徹男)
第7章 「雑多なまち」から「池袋スタイル」へ(齊木勝好)
第8章 NPO法人ゼファーを中心とした交流と連携事業(小林俊史)
第9章 日本における中国語メディア―池袋の事例を中心に(竇暁〓)
第10章 「漢語角」(劉昊・伊藤忠夫・楊威)
第11章 中国人の在留資格関連申請の動向(近藤秀将)
第12章 豊島区の国際化35年をふりかえる―外国人相談・多言語情報の視点から(阿部治子)
著者等紹介
水上徹男[ミズカミテツオ]
立教大学社会学部特別専任教授。立教セカンドステージ大学副学長、豊島区日本中国友好協会副会長
尾崎隆信[オザキリュウシン]
豊島区日本中国友好協会会長。豊島区日本中国友好協会会長(2013年5月~)、東京都日本中国友好協会常務副会長(2013年6月~)同副会長(2017年6月~)、豊島区多文化共生推進基本方針策定検討委員会委員(2017年12月~)、豊島区アート・カルチャー特命大使幹事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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