出版社内容情報
“ぼく”が死に、“王”が生まれる
<あらすじ>
異世界で若き国王となった「ぼく」の治世は四年目を迎えようとしていた。
だが国内有力諸侯間の利害調整と外交政策の大転換の末にたどり着いた一つの成果、
新政権発足を定める「大回廊の勅令」は貴族会の思わぬ反対により否決されてしまう。
国内に漂い始めた不穏な空気と、背後に見え隠れする列強の思惑に立ち向かう中で、
王の重責は徐々に彼の精神を摩耗させつつあった。
――ぼくは王だ。そう在りつづけなければならない。
逆境の中で足掻く彼を待つのは、果たして栄光か破滅か。
「杯を掲げよう。――大グロワスの誕生に!」
【目次】
内容説明
異世界で若き国王となった「ぼく」の治世は四年目を迎えようとしていた。だが国内有力諸侯間の利害調整と外交政策の大転換の末にたどり着いた一つの成果、新政権発足を定める「大回廊の勅令」は貴族会の思わぬ反対により否決されてしまう。国内に漂い始めた不穏な空気と、背後に見え隠れする列強の思惑に立ち向かう中で、王の重責は徐々に彼の精神を摩耗させつつあった。―ぼくは王だ。そう在りつづけなければならない。逆境の中で足掻く彼を待つのは、果たして栄光か破滅か。「杯を掲げよう。―大グロワスの誕生に!」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
20
異世界で若き国王となり四年目を迎えたグロワス十三世の治世。しかし新政権発足を定める大回廊の勅令が貴族会の思わぬ反対で否決される第2弾。段階的な権力の委譲の第一歩はなぜ躓いたのか。異質ともいえる彼を理解しようと寄り添う妃たちとの関係も描きながら、国内の不穏な空気と背後に見え隠れする列強の思惑に立ち向かう中、王の重責に精神を摩耗させながら、国内に漂い始めた不穏な空気と背後に見え隠れする列強の思惑にひとつひとつ粘り強く向き合っていく姿が印象的でしたが、いくつもの布石が今後にどう影響してくるのか続巻が楽しみです。2025/12/09
にゃこにゃか
2
異世界物にありがちな剣と魔法みたいなのが無かったのは新鮮でよかったな。2025/12/18
オ・ノーレ
1
2巻ではグロワス王の内面を深堀するお話に。グロワス王がいかに悩み壊れそうになりながらも懸命に王を全うしようとしている姿が描かれる。これが異世界転生だと認識しているし職務放棄して好きに生きたらええやんとも思うが転生前の主人公は「実家が太くて性格が良い」からそれもできない。近しい者たちから異質であることを見抜かれてるし、もう胃に穴を開けながら生きていくしかないね。2025/12/14




